遠くで名前を呼ばれている。

その声がだんだん大きく聞こえてきた。

目を開けると壁の時計がすぐに目に入った。

17時10分だった。

あれ!? 思っていたより早い!!

私の予測していた終了時間は、18時頃。

遅ければ19時ぐらいになるかもと思っていた。

手術時間は、約3時間半ぐらいだったようだ。

頭の中は、はっきりしている。

ボーっとしている感じはない。

ただ、のどが燃えるように熱い。

カラッカラに渇いていてとても苦しい。

これは、息の通り道を確保するために口から気管にチューブを挿入していたのでしょうがないらしい。

でも、予想以上のヒリヒリだったなぁ~(>_<)

 

意識が戻って、間もなくすると集中治療室に両親と、主人、長男の4人が入ってきた。

声を出そうとするのだけど、話すことができない。

これも麻酔から覚めた直後はよくあることだそうだ。

喋れない私の代わりに看護師さんが、心配している家族に説明してくれた。

喋れないなりにも家族には大丈夫そうだというのが伝わったようで、

時間にすると2,3分だったろうか!?

私の様子を見てちょっと安心した様子で4人は帰って行った。

 

家族が帰った後、急に吐き気が襲ってきた。

私の異変にすぐに気が付いてくれた看護師さんが、

『痛みどめの薬、少し弱めますね。』と言って、点滴の速度を少し遅くしてくれた。

その後吐き気は治まった。

ただ、のどの渇きは相変わらずだ。

明日の朝にならないと水を飲むことはできない。

長いな~。。。こんなに水を恋しいと思ったのは初めてかも。

学生時代の部活だってここまで、カラカラってことはなかったような気がする。

看護師さんが様子を見に来てくれるたびに、うがいをさせてもらった。

それでも、一瞬は潤うけど長くは続かない。

しばらく、うがいを繰り返すやり取りが続いた後、

酸素マスクから!?ミストを出してもらって、ようやくのどの渇きも落ち着いた。

 

のどの渇きが治まって、少し眠っていると

今度は、急にガタガタと震えが止まらない。

寒くて、寒くてしょうがない。

どうやら、熱が出たみたいだ。

どのような処置がされたのか、どれぐらいの時間がたったのかその後はあまり記憶がない。

眠っているのか、起きているのかもわからないような感じで数時間を過ごしたのだと思う。

ただ、ふっと目が覚めるといつも看護師さんが、笑顔で声をかけてくれた。

少しの不安も、孤独感も感じることなく集中治療室でその日の夜を過ごせたのは看護師さんのお蔭。

本当に天使っているんですね。(*^_^*)

 

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村